死とはだれのもの?
子どもの頃は「死ぬことが怖い」そう思って、何時間も眠れないことが何回もありました。
今は「死ぬこと」よりも「大切な人が死ぬこと」の方が怖いです。
なぜなら、「死」は永遠に自分のものにならないからです。
でも、漠然と「自分がいなくなること」に対して「今の自分」が不安になっている。あたかも「死んだ後にも意識がある」かのような錯覚さえ覚えてしまっている。
なので、今では何も恐れなくてもいいと思っています。
ただ、「大切な人の死」は間違いなく自分のものになります。
大切な人が天国に引っ越した後も私はいるから。
私は、自分の死ではなく大切な人の死への恐怖が勝つようになりました。
おそらく・・・先に愛犬マカロンが天国にお引越しするでしょう。
心臓の病気が発覚したのは、2020年9月でした。真っ先に浮かんだのは「申し訳なさ」でした。
マカロンが私の子になったのは、2001年春で私はとにかく仕事ばかりしていました。365日の中で丸1日家にいた日は・・・台風の時くらいだったと思います。朝から晩まで外で仕事して、マカロンは1人の時間が圧倒的に多かったのです。
なので病気がわかった時にはその後悔が真っ先にきました。そしてその日のうちに「退職する」ことを決意しました。
残り時間をできる限り一緒に過ごしたい。
そうして退職して一緒に過ごす時間を過ごすことで、私の中での後悔は少しずつ解消されてきました。(その時間が戻るわけではないのですが)
死について勉強することで、死とは人間が勝手に決めたものであって、死んだとしても分子の一部としてこの世界のどこかには存在するんだと思うと、少し心が軽くなりました。
でも、きっと・・・その時が来たらつらいんだろうな・・・。
当たり前ですが、後悔しないように毎日愛情たっぷりに生きています。それはマカロンに対してだけでなく夫に対してもそうです。
それは自分の為なのかもしれません。
グリーフケアといって、大切な人が天国に引っ越した後(もしくは前)に身近な人の心のケアをする大切さも謳われています。どんなにやりきっても「何かしらの後悔」が心に残るものではないでしょうか?
それでも、今できる精一杯をしておきたい。
大切な人の死は、自分にとってのものであり。
反対に自分の死は、大切な人のものである。
one's concertは「大切な人へ、音楽のプレゼント」というコンセプトで活動しています。実は裏テーマにはグリーフケア的な意味を込めています。
「あの人の為に、何かしてあげることができた」
そう思える経験はとても大切です。
音楽を通じて、1人でも多くの人が心の支えを持てるように・・・
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